Acoustic Respiration Rate

rainbow Acoustic Sensor

呼吸数(RRa)は、Masimo rainbow SET テクノロジを採用したアップグレード可能な測定項目のひとつです。Masimo rainbow SET テクノロジは非侵襲的かつ連続的に、異常ヘモグロビン(SpCO、SpMet)およびトータルヘモグロビン濃度(SpHb)の測定、脈派変動指標(PVI)、さらに呼吸数(RRa)のモニタリングを可能にした、マシモ社独自のテクノロジーです。

Accurate, Easy-to-Use, Enhances Compliance

Sleeping patient with RRa sensor

RRa を他の測定項目と併用することで、呼吸状態や、患者状態をより適切に評価し、迅速な治療判断に役立ちます

作動原理

Masimo rainbow アコースティックモニタリングは、非侵襲的かつ連続的に、呼吸数を測定します。測定は、音響トランスデュサ内蔵の粘着式センサにより行われます。簡単かつ快適に患者の頸部に装着可能です。

Masimo の特許技術であるSignal Extraction Technology(SET®)を導入したアコースティック信号処理技術を用いて、呼吸信号を確実に分離・処理し、連続的に呼吸数を表示します。

Acoustic Signal
Nurse monitoring patient's breathing

"呼吸は、最も重要な生体活動のひとつです。Masimo RRa は、術後患者の呼吸状態の自動的・連続的モニタリングを可能にし、気道閉塞または呼吸窮迫を示す呼吸パターンの異常や障害の初期徴候を、臨床現場のスタッフに警告してくれるのです。"

Michael Ramsay, M.D.
Chief of the Department of Anesthesiology and Pain Management
Baylor University Medical Center, Dallas, TX

有用性

呼吸数は、呼吸機能の悪化や呼吸障害をいち早く感知する、重要なバイタルサインのひとつです。

  • > 疼痛管理として経静脈的患者自己管理鎮痛法 (IVPCA)を受けている術後患者は、呼吸抑制を誘発し、重篤状態に陥るリスクがあるため、呼吸数の連続モニタリングが重要です。1-5
  • > Anesthesia Patient Safety Foundation(APSF)のガイドラインにおいて、オピオイドの投与を受けている患者に対し、全例、酸素化・換気モニタリングの実施が求められていますが6、既存の呼吸数モニタリングでは信頼性や患者の忍容性の点で限界があります。
  • > Masimo rainbow SETパルスCOオキシメトリとrainbowアコースティックモニタリングの技術により、APSF ガイドラインに適合した術後患者のモニタリングを行うことが可能となりました。

プラットフォーム

Masimo rainbow SET テクノロジは以下の項目を表示します(一部オプション):

Masimo Rad-87 upgraded with RRa
  • > 呼吸数 (RRa)
  • > 動脈血酸素飽和度 (SpO2)
  • > 脈拍数 (PR)
  • > 灌流指標 (PI)
  • > トータルヘモグロビン濃度 (SpHb®)
  • > 動脈血酸素含量 (SpOC)
  • > 脈波変動指標 (PVI®)
  • > メトヘモグロビン濃度 (SpMet®)
  • > カルボキシヘモグロビン濃度 (SpCO®)
本品は、呼吸数(RRa) のみを単独で測定することはできません。
パルスオキシメータセンサと呼吸センサを接続した場合にのみ呼吸数(RRa) の測定が可能です。

参考文献

  • 1 Joint Commission on Accreditation of Healthcare Organizations. Sentinel Event Alert: Patient controlled analgesia by proxy. Chicago: JCAHO, 2004
  • 2 Institute for Safe Medication Practices. Safety issues with patient-controlled analgesia: Part I – How errors occur. Huntingdon Valley: ISMP, 2003
  • 3 Institute for Safe Medication Practices. Safety issues with patient-controlled analgesia: Part II – How to prevent errors. Huntingdon Valley: ISMP, 2003
  • 4 Bird M. Acute pain management: a new area of liability for anesthesiologists. ASA Newsletter. Park Ridge: American Society of Anesthesiologists, 2007
  • 5 Weinger MB. Dangers of Postoperative Opioids: APSF Workshop and White paper address prevention of postoperative respiratory complications. APSF Newsletter, 2006;21:61–7. http://www.apsf.org/assets/Documents/winter2007.pdf
  • 6 Stoelting RK, Weinger MB. Dangers of Postoperative Opioids—Is There a Cure? APSF Newsletter, 2009;24:25-26. http://www.apsf.org/assets/Documents/summer2009.pdf